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北海道にある世界遺産をご紹介

2022.11.10更新

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日本には現在25件の世界遺産が登録されていますが、北海道にも世界遺産があることをご存知でしょうか?そもそも世界遺産とはなんなのか、北海道はどこが世界遺産として登録されているのか、深堀していきます。

そもそも世界遺産ってなに?

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世界遺産とは「世界遺産条約」に登録された、普遍的な価値を持つ自然や遺跡、建造物などのことです。この条約は「人類共通の宝」として未来に残していくために、国際的に保護をしていこうと、1972年にはじめてユネスコ総会で採択されました。
登録されるためには10項目の登録基準があり、1つでも当てはまっていると世界遺産として登録されます。10項目の中には、人間が作った傑作、伝統や文明の証拠が残る場所、最大級の自然現象などの項目があります。
世界遺産は3種類に分類されます。
@「文化遺産」  法隆寺や白川郷など、人類が作り上げた建造物・遺跡など
A「自然遺産」  屋久島や白神山地など、地球が作り上げた地形や動植物など
B「複合遺産」  文化遺産と自然遺産に両方の価値を備えているもの 。例えば、ギリシア共和国のメテオラ、ペルー共和国のマチュピチュなどがあります。世界には39件しかなく、日本には複合遺産はありません。
世界遺産の総数は1,000件を超え、なかでも文化遺産が最も多く存在しています。 このうち日本では文化遺産20件、自然遺産5件の合計25件あり、北海道では文化遺産1件、自然遺産が1件あります。

自然遺産「知床」

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2005年に「知床」は、北海道で初めて世界遺産に、自然遺産として登録されました。 登録にあたっては知床の「独自の生態系」と「生物多様性」が登録基準となりました。
知床は冬になると流氷が流れ着きます。この流氷の中に、植物プランクトンである「アイス・アルジー」が取り込まれています。春、流氷が溶けると光合成や栄養塩類の影響でアイス・アルジーが大増殖をはじめ、これを食べる動物プランクトンなどが増加し、動物プランクトンを狙ってサケなどの魚類が集まり、またこのサケを狙ってトドや鯨類などの海棲哺乳類が回遊してきたり、ヒグマやシマフクロウの食糧になり、動物たちが森の土に還り、森を豊かにする..といった知床特有の生態系が存在するのです。
また、知床にはシマフクロウ、オオワシ、シレトコスミレなど多くの希少種の動植物が存在しており、その生息地としての重要性が評価され、世界遺産に登録されたのです。

知床
アクセス:女満別空港から車で160分

世界遺産「知床」を楽しむ

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「知床世界遺産センター」では、ヒグマやエゾシカなどの知床に住む動物の実物大の写真や、ヒグマなどの爪痕の模型が展示されています。世界遺産とは、今ある宝を未来に残すこと。守るべきルール・マナーなどがこの知床世界遺産センターでは学ぶことができます。一度立ち寄ってみたいですね。

知床世界遺産センター
住所:〒099-4354 北海道斜里郡斜里町ウトロ西186-10

文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」

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2021年に新しく登録された25件目の世界遺産は、北海道・青森県・岩手県・秋田県に所在する17の遺跡で構成された「北海道・北東北の縄文遺跡群」です。この世界遺産は文化遺産であり、1万年以上にわたり採集・漁労・狩猟により定住した人々の生活と精神文化が登録基準となりました。
そもそも縄文時代とはどんな時代だったのでしょうか。今から約1万5000年前〜2,400年前までの間を縄文時代と呼びます。縄文時代は農業はせず、キノコやドングリなどの植物を採取し、イノシシや鹿などの動物を狩猟、魚や貝を獲って食べていました。農業をしていない狩猟採集民は、獲物を追いかけて住む場所を変えるのが一般的です。しかし縄文人は、村をつくって同じ場所に暮らす珍しい人たちでした。約1万5,000年前から定住を始めた縄文人は、山地、丘陵、内湾や湖沼の沿岸、河川付近などに集落をつくり、火を焚くための炉(ろ)を作り、土器を使って生活し、土偶や墓地、儀礼の場である盛土、天体の動きをあらわしたストーンサークルなどを構築し、独特な精神文化を育みました。
その後1万年間、縄文人は気候変動や火山噴火などの気候環境の変化にあわせて、獲物の種類や、道具を変えて、環境に適応したことがわかっています。今回登録された北海道・北東北ではその過程を物証をもって示すことができることが評価され、世界遺産に登録されることになりました。

北海道の縄文遺跡群はどこにあるの?

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道内に今回登録されてた縄文遺跡は6か所あります。その場所とその遺跡の特徴についてご紹介します。

「垣ノ島遺跡 /函館市」
漁網用の石錘が多く出土している遺跡で、漁労が活発に行われていたことがわかります。お墓には、幼児の足形を押し付けた粘土版が副葬されることがあり、地域特有の精神文化を示す遺跡です。

「北黄金貝塚/伊達市」
道具を供養していた祭祀場など多様な施設が見られ、ハマグリなどの貝類のほかにオットセイやクジラなどの海獣類の骨も多く出土しています。現在、再現した竪穴住居や貝塚があり、縄文人の暮らしを体感できます。

「大船遺跡/函館市」
集落には100棟を超える竪穴建物跡からなる居住域と大規模な盛土が確認されています。盛土からは膨大な量の土器や石器、焼土などが出土しており、長期間継続して祭祀・儀礼が行われたと考えられています。クリ、クルミ、ヤマブドウなども出土しているので、森林資源も活発に利用していたことがわかる遺跡です。

「入江貝塚/洞爺湖町」
貝塚からは、釣り針や銛などの骨角器が出土しており、漁労や狩猟が活発に行われていたことがわかる遺跡です。墓域からはALSに罹患した人骨が検出されており、手厚い介護を受けながら生活を送っていたことがわかる重要な遺跡です。

「キウス周堤墓群/千歳市」
周堤墓とはドーナツ状に土を盛り上げ、その中に複数の墓を配置した大規模な集団墓です。周堤墓には出入口と考えられる切れ目があり、決まった道を通って出入りしていたと考えらています。また墓標と思われる立石が埋められたものも見受けられます。

「高砂貝塚/洞爺湖町」
内浦湾を望む、低地に立地します。特にアサリやカレイが多くみられることから、貝塚周辺には砂浜が発達していたとともに、一時的な寒冷化であったことを示しています。抜歯の痕跡が認められる人骨や胎児骨を伴う妊産婦のお墓があった遺跡です。

みんなで守っていく世界遺産

世界遺産に登録された理由を知ると、その場所への理解がより深まりますよね。
自然の豊かさ、人類の文明の歴史など後世に伝えていくために守っていきたいですね。

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