2025.4.4更新

“しみる旨さがここにある” 釧路B級グルメ大全の世界へようこそ!北海道の東、太平洋に面した港町・釧路。
朝もやに包まれることの多いこの街は、観光地としては控えめながら、旅人の心にじわりと残る不思議な魅力にあふれている。
そして、そんな釧路を語るうえで欠かせないのが、地元民に長く愛されてきたB級グルメたち。海の幸だけじゃない、ローカルの味わいが、街の空気と溶け合っている。
今回は、そんな釧路の「派手じゃないけどクセになる」、そして「帰ってきたくなる味」を一皿ずつ、じっくりご紹介。
鉄板にジュウ!心にズドン!釧路名物「スパカツ」の魔力

- 映えて、ウマくて、釧路がもっと好きになる。
釧路で何食べよう?って迷ったら、まずはここ。地元民にも観光客にも愛され続ける、レトロ喫茶「泉屋本店」でスパカツを体験すべし!
スパカツとは?
ナポリタンの上に、ドンとトンカツ。そしてグツグツに熱された鉄板の上で、ミートソースがジュワ?っと音を立てる。鉄板の上のライブ感、食べる前からテンション爆上がり!
甘酸っぱいソースが麺に絡み、ジューシーなカツに染み込む。一皿で“パスタ”と“揚げ物”と“鉄板焼き”の全部が味わえる、ハイブリッド系ご当地グルメ。
写真映えポイント?
注文したら動画モードで待機!鉄板が運ばれてきた瞬間の**「ジュ?ッ」音と湯気**が最高に映える。
上からの真俯瞰ショットで、鉄板の“映えシズル感”をフルに。
さらにフォークで持ち上げる“とろけるソースの糸引き”もグルメ映え確定!
- 泉屋総本店
- 〒085-0014 北海道釧路市末広町2丁目28
釧路では「焼き鳥」と言えば豚!老舗《鳥松》の衝撃

「焼き鳥をください」と言って、豚が出てきたら驚くだろうか?
けれど、釧路ではそれが“常識”なのだ。
老舗の人気店《鳥松》では、豚肩ロースを使った「精肉」が看板メニュー。串に刺さった豚肉を甘辛い秘伝のタレでじっくり焼き上げ、ピリッと辛い洋がらしを添えて提供される。
タレとからしの相性が抜群で、一口目から「これって焼き鳥じゃなくて、焼き豚革命だ」と思わされる。ビールとの相性は言わずもがな。しかも驚くべきはその価格。串1本150円前後という良心設定。
さらにレバーやガツ、ハツなどの内臓串も絶品。釧路流の“焼き鳥”文化は、単なる食事を超えて、地元の人たちの夜の風景そのものだ。
「おはようのかわりに、ラーメンとそば。」─釧路で朝食を。

北海道といえばこってり味噌ラーメンを思い浮かべる人が多いが、釧路のラーメンは対極の存在。
細く縮れた麺に、すっきりとした醤油スープ。脂の層も薄めで、魚介と昆布のだしがじんわり効いた、軽やかなのに深みのある味が特徴。
その代表格が《ラーメン まるひら》。スープの透明感、麺の茹で加減、チャーシューの薄さ――どれをとっても繊細で、まさに“職人の仕事”が感じられる一杯。
あまりにも優しい味わいに、スープまで飲み干してしまう人も多い。胃にもたれず、朝からでもするっと入るこのラーメンは、釧路の空気にぴったり。また釧路駅前《ホームラン食堂》の、そば&おでんの無敵タッグ釧路で“朝ラー”ならぬ“朝そば”をするなら、《ホームラン食堂》が鉄板。
立ち食いスタイルで、釧路駅前の忙しい時間にさっと立ち寄れる便利さと、昔ながらのあたたかさを兼ね備えた名店だ。
ここの名物は、あっさり昆布だしでいただく「かけそば」と、具が大ぶりでしっかり味の染みた「おでん」。朝6時台から営業しており、早朝出勤の人や夜行バス明けの観光客の強い味方になっている。
だしが絡んだ大根と熱々のそばを交互に頬張れば、それだけで“釧路に来て良かった”と感じられるほどの幸福感。
- まるひら
- 〒085-0835 北海道釧路市浦見8丁目1-13
- ホームラン
- 〒086-0202 北海道野付郡別海町別海旭町110